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2013年2月13日 (水)

責任の難しさ

先日、私の良く知る知人の会社で、半現役の既に定年を迎えていた方が亡くなった、という話を聞きました。この方は私もよく知っている方で、つい亡くなる二週間ほど前にも展示会でお会いしていたんで、ビックリしました。定年は迎えていたとはいえ、まだ70歳くらいで私の両親より若いわけで、早いなあ、という気がします。

ただ、その仕事との関係をお伺いするに、少し考えてしまいました。

(これから先はもしかすると凄く不快な気分になるかも知れませんが、そのまま書くのがここなのでお許しを)
詳しいことは書かない方が良いと思いますが、どうも病を隠してその職務を続けていたらしいんです。亡くなった方はとても真面目な方で、実直な性格も良く存じているし、死者に鞭打つようなことは本意ではないのですが、やはり「これは良かったことなのか?」という疑問が消えない。

何故引退しなかったんだろうか?

実はその方が相当に弱っていた、というのは見てわかっていました。どうも足許がおぼつかなくて転んだりして救急車にも運ばれていたらしい。もしかしたら収入を得なければならないようなことがあったのかもしれない。

やはり働き続けたかったのだろうか?

おそらくはその通りだった思います。ただ、自分が働くという中には、「自分の仕事を後世に引き継ぐ」というのも入っているんじゃないか?これは正直外資系なんかだと無い思想ではないか、と思いますけど(この方は外資系)、でもそれが正しいこととは思わない。やはり仕事は引き継ぎたいし、そうやって続けていくものだと思っていて、自分で仕事を「囲う」というのはやはり仕事の一部ができていないことだと感じてしまいます。

果たす責任ってどういうものだったんだろうか?

恐らくご本人は病気の身体を押して責任を果たそうとされたと思う。でも、出来ればご自分の身体を癒す方に責任を持っていって欲しかったと私は思います。外資系の場合、海外との遠隔操作で日々顔を合わせるということにならないから、見てわかる弱まりなどもわかりにくいことが多い。本社も甘く見ていたんでしょう。相談役なら正規の担当を一緒につけて仕事するとかやり方はあったと思うんですよね。それで上手く仕事を渡して行く、というやり方。この辺りはそれこそアメリカ系の企業には分かりにくいところかもしれません。仕事をしていたからそこまで生きていけたかもしれないし、逆にそれでその時を早めたかもしれませんから、その事自体は何も言えないのですが。
これを「日本人的美学」と言い切っていいのか良くわかりません。最後まで現役に拘るのも美学、さっと手を引いてしまうのも美学、どちらにも夫々の理由はあろうと思います。ただ、結果としてどうなるのか、というのを考えながら仕事を進めるべきではなかったのか、という思いが消えません。
自分ならどうだろうか、さっさと引退する気がします。それは善悪の問題じゃなくて、それを自分の幕引きと思いたいという所が強い。もし後継が必要な仕事なら、それを移すことに全力を尽くす気がする。いや、何が起こるかわからないし、実際にそういう病気などに直面したら実は仕事をやって何とか恐怖から逃れようとするかもしれない。

その方がどう、ではなく、最後は自分がどうするか、それを考える切っ掛けを与えてくれている気がします。良くわからないことを考えることがとても重いけど大事なことだな、と思います。

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コメント

 ちょっとご無沙汰でした。

 迂闊に書いていいものかどうか迷いつつ…。仕事の知り合いで、不治の病で末期の状態になった人がいたんですが、ちょっとだけ入院から解放されて自宅に帰ったとき、その人は仕事に出てきました。その時は「経済的に困っているのだろうか」と思ったりしたんですが、仕事できたのは2週間くらいだったから、そうじゃない気がします。

 だとしたら、なんだろう? と考えるに、病気を忘れて、健康だったときの日常に戻りたかったのかなあ…とか思う時ありますね。

投稿: しまうま | 2013年2月16日 (土) 15時00分

しまうまさん、

凄く複雑な気分なんですよ、この話を聞いて。仕事をずっと続けるという美しさも認めつつ、その仕事の継続性というのはどうなんだろう、という別の部分も浮かび上がってきて、回答がないんですね。ほんと、自分ならどうだろう、と思ってしまいます。

投稿: ドイツ特派員 | 2013年2月17日 (日) 20時43分

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