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2013年4月 4日 (木)

驚愕のメロディックデスメタル:「Bloody Empire」(Thousand Eyes)

この前もある人との会話で話題になったのですが、私自身あまり音楽の国籍を気にして聞いていないというか、何処でも同じ、という感じがあるんですね。確かに昔は特にプロデュースという点で差があったのは事実だと思いますが、その点も昨今のDTMでの平準化(良し悪しは別として)で何処でやっても違いは無いんじゃないか、という。あえてここのカテゴリーに「ジャパメタ」と入れているのは、「日本だからって別に劣ってないよ」ということを知ってもらいたいな、ということで。

で、全然別の話としてあまり「メロデス」という分野が得意じゃないというか、聴いていないんですよね。Arch EnemyとかIn Flamesとかは聴いてますけど、どうもピンと来ないことが覆いというか。
ところがですよ、こんな驚愕のアルバムが出てるんですね。

Thousand Eyesというのは、パーマネントに別のバンドで活動している連中が集まって出来たいわゆるメロデスという分野になるバンドです。

Member
メンバーは左から
TORU(Tears of Tragedy)、AKIRA(Youthquake)、DOUGEN(Afterzero)、KOUTA(Lightning)、JUHKI(Knights of Round)
というメンツ。今回もTears of TragedyのTORU繋がりという感じでしたが、回りが「いいよこれ」というかなり絶賛の嵐だったんですね。
実は前回のTears of TragedyライブでAfterzeroは見ていて、DOUGENのパフォーマンスも経験済み。ただ、正直ピンときていなかったところがあって、「アグレッシブだよなあ」という程度の認識で、ステージ降りると「なんか安田大サーカスのくろちゃんみたいだなあ」という感想でした。


謝罪します、誠に申し訳御座いませんでした(大汗)


もうM1「Bloody Empire」から爆発。ギターがガンガンツインで刻んでいて、ソロになるともう美旋律の嵐。この流れはM2「Last Rebellion」でも変わらないし、更にギターは泣くし。その後の曲も非常にテクニカルなんだけどしっかり各パートが聞えてくるし、意外な程耳には優しいと思う。

VoのDOUGEN、確かにデスというか吐き出し系の声なんですけど、そこに不思議と歌心を感じるんですよ。デスの歌心なんてどうなんだ?という初心者の戯言のように思われると困るんですが、実際そう感じるんだから仕方ないというか。更にドラムとベースが機械的じゃないんで、ロックの膨らみみたいなものもちゃんとある。M4「Shades of Black」なんかがそうかな?
ギターについてももう磐石。KOUTAがメインでソロを弾いていますが、当然TORUも同等にテクニカルだし、チョーキングなんかがオーバーチョーキング気味でロックなところも残している。あと、リフにしてもM6「Sigh」なんかに定型化から少し逃げた上でメロディーとアグレッシブさを同居させているというかね。
面白いな、と思うのは、異常にハイテンションでアグレッシブな音楽なんだけど、何というか「品」というか「艶」があるんですよ。この辺の感覚は聞いてもらわなきゃ分からないんだけど、こういう音楽にある「ぐしゃっと感」が無い。ある意味攻撃性を出すためにはそれもありなんですけど、このバンドに関して言うと分離もしっかりしているのが凄く良いな、と思う。それはDOUGENのスクリームやグロウルもそうなんですよね、美学があるというか。


で、全曲捨て曲無しで、50分程の程よい長さなんですが、個人的なハイライトはラストのM10「Black Sun」。この泣きの強烈さ、一旦ハーフスピードで入って、そこからスピードアップするところなんてもう美しさの極北。

このくらいになると、デスメタルファンというより、普通のHR/HMファンに聴いてもらいたいと思います。そのくらいこの音楽は普遍的な魅力があると思う。確かにこのヴォーカルに対しては「駄目だ」という人がいるだろうし、私も10年前だったら駄目だったかもしれないですけどね。ということでトレイラーのオフィシャル動画を。いや、本当に良いですよ!

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コメント

速攻の記事アップ!さすが、デキる大人は仕事が早いですね。

確かに分離はとても良いですね。どのパートもよく聴こえるからこそ、メインディッシュたるメロディも際立ちますし。

投稿: ヒゲ・スカイウォーカー | 2013年4月 4日 (木) 22時33分

ヒゲ・スカイウォーカーさん、

いやあこれは本当にビックリしました。DOUGENのシャウトの艶というか感情の発露というか。素晴らしいです!!

投稿: ドイツ特派員 | 2013年4月 5日 (金) 20時37分

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