原点回帰、そしてスタートライン:「Concentration」(Art of Gradation)
もう一年以上前ですが、私はこんなブログ記事を上げています。
ギター、ソングライティング、彼が音楽を辞めるなんてあってはいけないと本当に思っていました。
それから一年。
彼がやっと、やっと、やっと新しいアルバムを作ってくれました。嬉しいなんてもんじゃない。まずこのことだけで祝いたいです。
で、音楽に行きます、そこはまた客観的に行きます!(難しいけど)。
で、音楽に行きます、そこはまた客観的に行きます!(難しいけど)。
ジャケットの通り、女性二人を含む5人、更にドラムが入る6人編成です。メンバーは、
G&Vo: KAZU
Vo: Ibuki、Michiru
Key: Reane
G: Seiya
Dr: Satoru(レコーディングは不参加)
Bはサポートのようですね。
まず音ですけど、ドラムの打ち込みは意外に私は気になりません。上手くKeyの低音のパット音を被せてその辺りを中和させている気がします。だからシンフォニックな印象もある。チープな感じは持ちませんね。特にM9「Zonic Elements」のソロ前なんかは凄くいいなあ。ベースも打ち込みなのかな?
その他の演奏隊、これはもう文句はないです。特にSeiya、あんたどれだけ弾きまくってるんだ?M6「Sky!!」の早回しみたいなスィープ交じりなんてよく分からんぞ、フレーズ。あとM4「仮面の月」はクラシカルな典型を拝借してますが、チェンバロKeyとのハモリからギターがさくっと早い上昇フレーズとか入れてますから、結構楽しめるかと。どの曲でもそうですが、ソロパートはやりたい放題ですね。Keyはシンフォニックなところも含めて大活躍って感じです。KAZUのギターは相変わらずヴィブラートういんういん言わせてもうエモーショナルの極み。ロックギタリストの原初的なかっこよさがこれだけ出る若手も少ないと思いますよ。
曲はもうKAZUのメロディー炸裂ですね。多分この中では「Sky!!」がハイライトだと思うんですが、正に天に駆けるメロディーというのはこのこと。マイナー調のM5「Rain, Pain, Rain」も哀愁がある素晴らしい曲。あと、M10「daily」のウラメロで降りてくるクリシェなんて泣かせ所が分かっているというか。セブンス系とマイナーからメジャーへの展開が絶妙なんだよな。
ただ、これはメタルかと言われると、それは違う。いや、メタルだから良いとか悪いとかじゃなくて、これはメタルの範疇じゃない。エッジはあるし、多分7弦を使ったヘヴィーなM7「ハジマリの空」のような曲もある。でもそこは色付けで、やっぱりこれはある意味J-Popとして理解するのがしっくり来ると思う。それは歌詞もそうで、ある意味普通に使われている普通の言葉、前向きな意味の綺麗な単語を使って分かりやすくしている。この辺は好みが別れるだろうけど、これは一つのアリなやり方だと思いますよ。ハッキリしすぎて気恥ずかしいところや譜割で突っ込んでいるところがあるんだけどね。
ここで、メタルじゃないという、その印象の肝がヴォーカル。
今回は二人の女性ヴォーカルとKAZU自身という三人体制です。このヴォーカルが全体の印象を作っていると言って過言じゃない。
Ibukiは以前その歌を聴いたこともあるんですが、その時以上に何というかコンプレッションの効いた声だな、と。割と狭い範囲に密度高く来る感じ。一番ロックな声だと思いますね。ただ、そんなにハイトーンのところはやっていなくて、ミッドレンジで押しの強い歌を出してます。多分もっと高い声も出るんだと思うんですけど、あえて彼女の声質を考えてそこを押したんだと思います。M12「奏-Kanade‐」なんかは典型だと思います。
ビックリしたのはKAZUの歌が凄く上手くなっている事。これは本当にビックリした。今までも充分歌えるのは知ってたけど、影でこそこそ練習してたんだな。歌いたくてしょうが無かったと見たw。
で、恐らくメインという比重なのがMichiru。恐らく一番物議を醸すのが彼女のヴォーカルだと思う。私も正直M2「Real」で声が出てきた時はビックリしたし、「えー、こう来るの?」っていうのが最初の印象だった。言えばアニメ系という声なんだろうと思う、そっちは明るくないし、正直分野としては苦手なんですけどね。彼女の歌、言ってしまうと喋っているそのまんまのように聞える声なんですよ。音程はしっかりしているし、レンジも広い。でも、歌い方が凄く真っ直ぐな分、ところどころで「歌」ではなく「声」が聞えるところがある。多分ハ行とタ行の発音でそう思うんだと思うんですけどね。だからそこが気になっちゃったんですよ。
でも、聴いているとM11「Our Song」なんか、彼女の声とIbukiの声で不思議な混沌と調和があるんだよな。あとM10「daily」は彼女のある意味うねらない歌い方が良いな、と思う。だからその部分を残して、更に「声」の部分を「歌」に変えれば物凄い良い個性になるんじゃないかな?その辺は今の段階でレンジと音程があるわけだから、出来ると思うんですよ。その辺の色付けもまだ全体に行き渡っているわけではないけど、M3「Determination」なんかに萌芽があると思うしね。
ただ、これはメタルかと言われると、それは違う。いや、メタルだから良いとか悪いとかじゃなくて、これはメタルの範疇じゃない。エッジはあるし、多分7弦を使ったヘヴィーなM7「ハジマリの空」のような曲もある。でもそこは色付けで、やっぱりこれはある意味J-Popとして理解するのがしっくり来ると思う。それは歌詞もそうで、ある意味普通に使われている普通の言葉、前向きな意味の綺麗な単語を使って分かりやすくしている。この辺は好みが別れるだろうけど、これは一つのアリなやり方だと思いますよ。ハッキリしすぎて気恥ずかしいところや譜割で突っ込んでいるところがあるんだけどね。
ここで、メタルじゃないという、その印象の肝がヴォーカル。
今回は二人の女性ヴォーカルとKAZU自身という三人体制です。このヴォーカルが全体の印象を作っていると言って過言じゃない。
Ibukiは以前その歌を聴いたこともあるんですが、その時以上に何というかコンプレッションの効いた声だな、と。割と狭い範囲に密度高く来る感じ。一番ロックな声だと思いますね。ただ、そんなにハイトーンのところはやっていなくて、ミッドレンジで押しの強い歌を出してます。多分もっと高い声も出るんだと思うんですけど、あえて彼女の声質を考えてそこを押したんだと思います。M12「奏-Kanade‐」なんかは典型だと思います。
ビックリしたのはKAZUの歌が凄く上手くなっている事。これは本当にビックリした。今までも充分歌えるのは知ってたけど、影でこそこそ練習してたんだな。歌いたくてしょうが無かったと見たw。
で、恐らくメインという比重なのがMichiru。恐らく一番物議を醸すのが彼女のヴォーカルだと思う。私も正直M2「Real」で声が出てきた時はビックリしたし、「えー、こう来るの?」っていうのが最初の印象だった。言えばアニメ系という声なんだろうと思う、そっちは明るくないし、正直分野としては苦手なんですけどね。彼女の歌、言ってしまうと喋っているそのまんまのように聞える声なんですよ。音程はしっかりしているし、レンジも広い。でも、歌い方が凄く真っ直ぐな分、ところどころで「歌」ではなく「声」が聞えるところがある。多分ハ行とタ行の発音でそう思うんだと思うんですけどね。だからそこが気になっちゃったんですよ。
でも、聴いているとM11「Our Song」なんか、彼女の声とIbukiの声で不思議な混沌と調和があるんだよな。あとM10「daily」は彼女のある意味うねらない歌い方が良いな、と思う。だからその部分を残して、更に「声」の部分を「歌」に変えれば物凄い良い個性になるんじゃないかな?その辺は今の段階でレンジと音程があるわけだから、出来ると思うんですよ。その辺の色付けもまだ全体に行き渡っているわけではないけど、M3「Determination」なんかに萌芽があると思うしね。
もうちょっと言えば、ライブなんてガンガン三人でハモれば良いと思う。こんな構成のバンドってないでしょ?バックがこれだけ鉄壁なんだから、多分KAZUが多少ギターを弾かなくてもわかりゃしないって(違うかw)。メインとハモリ、じゃなくて、もっと入れ替わり立ち代り、今の曲でも充分そうなんだけど、何か楽しいじゃないですか?でですよ、そこで更に生のSatoruのドラムが入るわけですよ。
結局ね、このアルバムはKAZUの「原点回帰」だと思うんですよ。要は「メタルの色が付いたJ-POP」をやる、ということでしょうね。だからこそこのヴォーカルだったし音だったんだと思う。そのスタートに立った、っていうことでしょう。もしかするとメタルサイドからは「否」が出るかもしれない。ただ、言っておくとこれだけ豊富なメロディーを「メタルじゃない」で切り捨てるのはあまりに勿体無い。
で、結局戻るんだけど、とにかくKAZUが戻ってきた、ということが実は一番のことなんだよね。だってしょうがないよね、彼の音楽が好きなんだから。で、彼がメンバーに選んだバンドで、凄く皆笑いながらやっているんだから、それをサポートするってもんでしょ。良いんですよ、私のことが戯言だって、こっちは勝手に言って勝手に応援しているだけなんだから。でもさ、今回の「良い作品」を更に超える「すげー作品」がまた出るって信じてますからね。だからスタートラインなんですよ。
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コメント
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投稿: louis vuitton wallet replica | 2013年6月20日 (木) 02時44分