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2014年2月 3日 (月)

ギターはガンガン弾かなきゃ

最近クラシックギターを本格的に再開致しまして、レッスンもやっと重い腰を上げて入れました。一昨年修理に出したギターもかなり以前よりなるようになりまして。

Dsc_1936
傷を完全に埋めてもらった

で、今日は会社を休み少し体調を整えていたら、このギターの製作家、松村雅亘さんが亡くなった、という知らせが入りました。

松村さんのギターは、今やバックオーダー2年とかとも言われ、かなり幻に近い存在です。確か大萩康司さんが最初使ったギターだと思いますし、村治佳織さんが使っていたこれまた幻と言われているロベルトブーシェに唯一師事した日本人製作家の方でした。が、私が関西の大学生だった四半世紀前は、学生には高い楽器でしたが(30-40万)、中級を超えた辺りの学生はかなり持っていたのではないか、と思います。関西では松村、関東では星野か今井、という感じではなかったでしょうか?

Dsc_1939
私のものは1985年製で30万、サイド・バックはローズウッド

このギター、確か大学三年の時に30回均等分割払いで買ったと思います。私は手が小さいのもあり、少し弦長の短い(645mm)のものにしました。フレット楽器という所で買ったのですが、その時京都店にある、というのを大阪店に持ってきて貰った、というのを今思い出しました。どうでしょう、当時のクラブでは7-8人が買っていたと思います。その後会社で同期になる京都のとある大学のギター部連中もこぞって持っていて、やはり関西での主流だったと思います。

私如きがクラシックギターの音をアレコレ言うのは不遜なのですが、それでも言えば「厳格」なギターかな?と思います。張りは強い、ちゃんとやらないと音は出ない、ハーモニクスは出にくい、とまあ非常に弾き手は苦労するギターです。が、何というかバランスとか音色のツボでの美しさとか、それはそれは素晴らしいです(ちゃんと弾けば、ですが)。

私はその四半世紀前に、しかも工房ではなく外で数回お会いしただけだったのですが、ン十年振りにギターを見て私を思い出して頂いた、という生粋のギター製作家だったと思います。お会いした時も腰が低く非常に丁寧な方、今回はメールのやり取りだけだったのですが、返送頂いた時にも「まだまだ鳴ってきますよ」とメッセージを頂いた上に参加されたギターフェスティバルのDVDもお送り頂き、その後年賀状もやり取りしておりました。今年も頂いたばかりだったんですが。。。せめてもの幸運は、その晩年にギターを再度見て頂き、破格で修理頂けた、ということなのでしょう。

何というか、それほど親交があったわけではないですし、ショックだ、というのでもないのですが、やはり自分に関わる方の死というのは、寂しいものがありますし、自身の人生やら何かについても考えるところは出てきます。

さて、ご本人がお亡くなりになって本当に幻のギターになってしまった松村ギター、これからどうするか、といえば、

ぶっ壊れるまで弾く

しかないでしょ?ちゃんとメンテはやりながら、弾くことでの傷などは仕方ないです。弾いて弾いて弾き倒す、それがギターへの正しい接し方だと思っています、あくまで私は、ですが。

私はあまりこの常套句は好きではないのですが、やはり「ご冥福をお祈りいたします」という言葉をお送りしたいと思います。

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コメント

亡くなられたマイスターのことは存じ上げないし、ギター弾きでもないですけれど、弾かれる為に生まれて来た楽器は弾かれるのが命だという気持ちがあります。
だから昨今の投資目的のヴィンテージギター購入とか許せなくて。
ギターもきちんとケア(メンテ)しながら弾き倒されて亡くなる(?)のが本望なのではないかと激しく思います。

投稿: ぽんぽん | 2014年2月 4日 (火) 00時02分

ぽんぽんさん、

仰ること本当に良く分かります。一時ヴィンテージを持っていたこともあり、所有欲というのも分かるんですが、自分が弾く、となった時に「違うなあ」と思ってギターを入れ替えました。私はやっぱり弾いてあげたいです。

投稿: ドイツ特派員 | 2014年2月 7日 (金) 23時35分

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