プロを堪能する:Jeff Kollmanバンドライブ@六本木
最近は音楽不況なのか、小さいライブハウスなんかでも結構「ええ?」というような人がやることがあります。それ自身はミュージシャンにとってはいいことでもないでしょうが、逆に我々にとっては、身近にプロの技を見ることが出来る素晴らしい機会にもなるわけで。
で、今回私が最近気に入っているJeff Kollmanが日本でミニツアーをやる、ということで、行ってきました六本木。
(写真容量間違えてアップできねえぞw)
場所は六本木のお洒落なビルにあるライブハウス、というか、ライブが出来る着席式レストラン、という風情。いつも行っているライブハウスとは全く趣が違います。客層はまあ自分も含めアダルトな感じ、若い人はミュージシャンのような人が多かったなあ。で、ちらっと見たことがある若い人が着席、見るとギタリストの菰口雄矢でした。
で、私はお誘いした友人を待ちつつ(少し遅れた)、いつも通りソフトドリンクで待っていると、後ろからぞろぞろとバンドメンバー御一行が準備に。Jeff、少し写真より老けて見えますが、やっぱりロック的なイケメンだなと思います。
曲は全部で11曲、バンドはKeyを加えた4人編成です。ギターはカスタムショップ製の56年タイプと思われるソニックブルーのへヴィーレリックストラトに、Fujigen製のバリトラなオリジナルモデル(シングルカットのPRSっぽい)を使い分けです。
Journey thru Lifeでスタートしますが、
プロ!
の一言でしょうか。彼らとしては多分色々とミスもあったかと思いますが、聞いているこっちは全然分からない。エフェクトボードは自前として、アンプは恐らくレンタルなんだと思うんですが、ノイズもないし凄くクリーン。音量バランスが絶妙で、耳が痛くならない、そのくせロックな音圧はちゃんと感じる、という素晴らしさ。
Jeffのプレイって、別に超絶な早弾きがあるわけじゃない(できない、という意味じゃなく)。指のテク、という意味では今のアマチュアが頑張れば割と出来たような気になれる難易度だとは思います。が、音楽を構築するために必要なプレイを、これまたプロなバンドメンバーとしっかりと、ある程度ラフさを入れながらやるわけで、やっぱり凄いと思います。あとは色んな音楽を知っているんだろうな、と。途中で「カントリーはこれしか出来ない」とハイブリッドピッキングをチラッとかましましたが、これがクリーンでリズミックで、「それで一曲やってくれないかな?」って思ったくらい。
あと、当たり前ですが、リズムだよな、と思いますね。最近のこういうバンドのリズム隊はそりゃ上手いわけで、特にベースが際立ってたかな?ドラムはいつも組んでいるシェーンガラースよりも重心は低い気がしましたね。Jeffのプレイもカッティングを中心にリズムが肝、というプレイが多いからこのリズムの大切さが更に際立つという。で、曲がジャム要素を含んだものが多いこともあり、リラックスしながらもお互いに顔見ながらのプレイという。これがまた余裕なんだよな。
ちょっとしたサプライズは、菰口氏が一曲飛び入り参加。Jeffとは違ってうねうねとしたプレイをしてました。私、近くにいたのでJeffと菰口氏の会話聞いてましたが、もしかしたら仕込みなしだったかもしれない。Jeffは彼に「来てくれて嬉しいよ。後でステージから呼ぶからね、あ、逃げ道はないよ♪」って言ってましたから。
顔かテク、1/10でも分けて欲しいと思った六本木の夜でありますな(汗)。
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