ブエノスアイレスは明日の日本?
なんというか、ブエノスアイレスが凄く「かつての栄光を残したまま衰退した街」という雰囲気なんですね。いろんな要素があると思うのですが、街が極めて白人ばかりの欧州と変わらない雰囲気であること、その中で老人の姿が非常に目立つこと、その街が老朽化の目立つこと、そんな幾つかの要素がそういう空気を感じさせるのかも知れません。
蚤の市の一光景、クラシックギタリストの音を聴く老カップル、こんな感じのゆったりした方が多いです。
食事はとても美味しいです。現地の物価水準では分からないのですが、少なくとも日本人には量と価格のバランスがおかしい、というくらいの安さです。
上はステーキ、下は牛肉の煮込みで、どちらも二人で一人分を分けて丁度良いくらい、一皿1500円行かないくらいです。
あと、これは意外だったのですが、街の人が非常に静かです。それは蚤の市に行っても客にしつこく言い寄る人が全くいないところで凄く印象に残りました。別の街でも、大きな声で笑ったりする人は凄く少なかったですね。
お願いして写真撮らせて頂いた蚤の市の店の方。売りつける訳でもなく、静かに接客していました。
食事は旨い、観光もそこそこある、老人が多い。。。。何か明日の日本を見ているようです。歴史ではアルゼンチンは1900年代初頭に世界有数の富裕国になり、それから100年ほどで債務国に転落したわけです。その道を日本が歩んでいるのでは、という危惧を持ってしまいます。
美しい大聖堂の内側、時が止まっているというのはこのことですね。
そんな衰退を避ける方法は私には分かりません。もしかしたらそれは不可避な歴史の必然かもしれませんし、今の日本が分不相応な繁栄を享受しているのかも知れません。
まだまだ旅は続きます。。。。
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