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2016年6月 6日 (月)

Francis Dunneryが!!

最近は日本のバンドのライブに行くことが多く、それはとにかく素晴らしく自分の琴線に触れるものではあります。

ですが、私が今までで一番愛しているアルバムを、と言われれば、It Bitesの「Once around the World」になりますね。特にタイトル曲の素晴らしさ・美しさ・凄絶さ・荘厳さ。ずっと「音楽世界遺産」と言い続けているのは私くらいでしょうか?曲の複雑さが必然として使われていて、無駄なものは一切無い。プログレというジャンルではありますが、ポップでもあり、ハードでもあり。
で、It Bites自体はギターをJohn Mitchellに変えて活動を続けているわけですが、その空前絶後のアルバムを含むオリジナルメンバーであったのはFrancis Dunnery。

彼はインタビューを読む限りかなりの変わり者でしょうね。「ギターなんて練習しない」「高いギターも安いギターも音なんて変わりはないよ」「今までの僕のプレイはこけおどしでしかない」等々。およそ音楽を、楽器をやっている人間の発言とは思えない。

じゃあプレイは?と言われればもう超絶の嵐と言ってもいいでしょう。なにより、変拍子を刻みながらボーカルを取る、というのが驚異的。その上でリードギターは技巧とメロが高度に合わさったこれまた唯一無二なもの。アランホールズワース直系のレガートプレイですが、もっとホールトーンを使って縦横無尽に弾きまくる。これでろくに練習していないんだったら、それこそ本当の天才だと思います。

で、その彼。


11月に来日コンサートと!!!

いやあ、これはさすがにびっくりした。まさかそんなことが起ころうとは。

もしかしたら見るのは最後になるかも知れないなあ。It Bites時代のアイドルルックな見かけからは大きく変わってます。でも、そんなことはどうでも良い。懐メロでも全然かまわない。前回、今のIt Bitesでの「Once around the World」再現ライブでも感動的でした。でも、一度、彼が歌う「Once around the World」を聴きたい。かつての来日でその曲は演奏されなかった。一度、一度でかまわないから、彼の歌をもう一度聴きたい。

これ、二年前の演奏です。本当に練習してないのか?嘘だろ?本当なら本当の狂気の才能だよ、これ。。。。。。。

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コメント

OATWを生で聴きまくってきた人生で申し訳なく(・∀・;。
しかしながら、今やっちゃうSensational Francis Dunnery Bandは、いわば反則ですんで、これを日本でやられたら泣くしかなく。

ギター素人なのでFrankの発言とプレイの音楽的ギャップは全くわかりませんけれど、あのなんにもないCumbriaでもんもんと人生を過ごしてきたのだから、死ぬ程練習したに決まってますよね。他にやることないんだし(笑)。

でも、んなことかっこわるくて言いたくねーしw、というのはFrankの性格上ありありだと思います。
そして実際、£100のギターをずっと使っていて、彼に関してはツールとしてのギターの価値(高いギターとか安いギターとか)を感じたこともなかったりします。

ギタリストというカテゴリーで考えれば、ギターにこだわらないどころか、こだわりを馬鹿にするよーな発言というは奇異なのかも知れませんが、音楽が好きという当たり前の立場から見ると、Frankが言ってることって当たり前で、音楽>>>ギターであり、音楽>>ギタープレイ(技術)であることが、一番全うに感じるんですよね。

というか、技巧や楽器なんてなんにもわからなくても「音楽って楽しい!」って感じさせてくれる事じたいが宝物だとしか思わないので。

というわけで、私は100年前から私は同じことを言っているよーな気がしておりますけれど(申し訳茄子)、自分とは違う切り口で同じバンドを表現してくださることが、読ませていただいていて楽しいです☆

プレイや楽器にうとい分、なにも考えず「音楽楽しいー。これ好きー」と感じて生きてきた人生ですので、ご容赦下さいませ(汗)

投稿: ぽんぽん | 2016年6月 7日 (火) 19時58分

ぽんぽんさん、こっちで返事遅れました、申し訳ないっす。

いや、実は彼が言っていることって「くそ、カッコいい事言われちまった!」って感じなんですよ。そう、音楽ありきなんです。で、どうもギタリストは音楽より技巧に走る癖がある(苦笑)。そこを持っていて、しかも照れ隠しかつ皮肉で「練習してない」とか言ってこれですから。

ということで、11月ですよ♪

投稿: ドイツ特派員 | 2016年6月12日 (日) 13時28分

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